野村仁 変化する相—時・場・身体
http://www.nact.jp/exhibition_special/2009/03/nomura.html
@国立新美術館行きました。初新美。
この展示グッときまくり。奇声を発したくなっちゃうけど言うと怒られますのでこらえます。
今年の展示物方面マイベスト1は、ダントツで21世紀美術館の「杉本博司 歴史の歴史」なのはほぼ確定してるけど新美術館「変化する相」はベスト2に来たコレ。
「歴史の歴史」は仏像方面のアプローチが多め(何でもアリなのでその割合低いが)、
「変化する相」は宇宙天体方面のアプローチが多め。
おそらくこの二人、何の関係もないだろうけどそれぞれの展示の意図がスゴく似てると思う。ほとんど同じような心境になってしまった。
表現の先にあるものが極めて近そう、と思うのは素人の高感度・低精度・低収入チューナーで受信しただけなので違ったらアレだけど。
同じでも違ってもまぁそれはどうでもいい。こういう展示手法とか結果がおれ好みなんだってのは分かった。
太陽の動きを定点で1年間撮影したものを並べると、無限記号∞に似たような形跡を描き、線が交差しているところが春分の日と秋分の日である、というのがあって、それと∞が無限を意味することに何か関係ありそう?とか考えるのが楽しいしちょっと畏怖も入ってくる。
月の動きを定点で撮影したものを順々に五線譜に並べていき(って発想がすでにキちゃってますが)、それで音を出すと心地いい旋律が現れる(ちなみにタイムドメイン社のYoshii9という、オーディオマニアには有名な30万円位する機材で鳴らしてて美術品展示系としては異様に高音質(笑)欲しす欲しす)、同様に鳥の群れのフォーメーション飛行(あの矢印状にだーっと並んで飛ぶことをなんて言うんだ。昔のロート製薬のCMみたいなやつ)を音符に置き換えて発音させると心地よい、とかまさにアンビエントがアンビエントしてますってのとか感動します。
日食とかの天体的に瞬間一発芸なのもすごいんだけど、こういうずっと見てないと分からないところがいちいち完全無欠の芸になっていることを、こういう人の努力で発見して見せてくれると思うと生きてて良かったと思います。
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