2013/02/26

解決そろり 1

ネットワークオーディオ・PCオーディオは絶賛様子見中だったが、改めて"iTunesを起動したままより高音質で出力するアプリ"を試してみたところ、やっぱり安いディスクプレーヤーから出力するのよりも音が良い、何回聴いても良いようにしか聞こえないのと、Mac Miniを2012年モデルに買い換えてから不安定さがなくなったように思われ、ようやく本格的にやろうって気になってきた。

これに至る前は、
既に持っているMac Mini等を活用した方がいいだろ(iTunes)

でも諸々信用できない

単体機だって安いやつは大した事無いよ

高いものにしたってまたデカいだの不便だので文句を言いたくなるだろう

一旦現状維持。先送り。
といった感じを繰り返しており、手始めにYAMAHA CD-N500かPioneer N-50だと思っていたが、しかしどうもMacの不安定感がなくなった気がして、アレ? こっこれは機が熟したかも!?となった。

なお、Mac miniの2012年モデル(ハードウェア)が安定しているのか、OS X 10.8.2が安定しているのか、iTunes11が安定しているのかは不明。そこは特に追求しない。今後バージョンアップなどでまた不安定になるかもしれないけど、そしたらそのとき考えればイイやという割りきりが出来る程度の安心感は出てきた。

自分で思考がぐちゃぐちゃになっているので、ここで今まで気になっていたマイナス要因と、現時点での納得いく解消方法を列挙すると大体下記のようになる。人によっては、あるいは環境によっては全く問題にならないことを気にしているかも。

ネットワークプレーヤー単体機に手を出していない理由(価格以外)

  • 操作・管理アプリの使い勝手がいかにも悪そう(iTunesより便利なんて無いでしょ)
    →LINN Kinskyというものは良さげだが他は...
  • ギャップレス再生できないもの多すぎ
    →段々対応機種増えていそうだから今はOKか。Marantzの新製品 NA-11S1も対応しているようだ。
  • LINN以外はまだ黎明期だし、安くて高性能な後継機・ライバル機が確実に出るというデジタルグッズの短命さがちょっとイヤ
    →PIONEERはそろそろ次出るんじゃないかとw
  • っていうか結局LINN DSなんでしょ
    →本国ならいいかもしれないけど日本では費用対効果が低い気がしてしまう。DSに限らず個人的にLINNにあまり惹かれない(LP12は欲しい)。
  • YAMAHA NP-S2000は
    NP-S2000は非常に良さそうではあるけど筐体の奥行寸法が44cmあるという理由だけで残念ながら縁がない状況。ケーブル接続の空間を考えると実質60cm位の奥行が必要だろう。伝統的な大型アンプ・広い部屋にGTラック連結、みたいな余裕ある人に買ってもらうべく、薄型にしてラックの隙間にでも入れてもらおうという設定の商品であると思われる。

PC(非単体プレーヤー)を再生機として使うことに二の足を踏む理由

  • リッピングして曲名などのタグを調整するのが面倒くさい
    →NASの環境を整備して何度もやり直さないようにして割り切る。多分今まで苦手感があった原因はNAS環境がなくて何回もローカルでやり直してたりしたことにある。
  • iTunesでの管理が長期的には信用できない(新機種に買い換えたときとか大幅バージョンアップ等が起きても大丈夫か)
    →NASをちゃんと運用することで解消したい。ローカルドライブには曲は入れない。NAS内のフォルダ階層はiTunesと切り離して考える。
  • 曲を文字情報であまり覚えていない人間なので文字で曲を探すという行為が馴染めない
    →最近億劫で、手が届く範囲のCDばかりを惰性的に聴いていることに比べれば、スクロール程度で探せることはむしろ有難いっすw
  • アルバムアートがあれば選曲は何とかなりそうだが、アルバムアートが無いものが多い(自作?は面倒)
    →リッピングにXLDを使用してAmazon Web Serviceのアカウントを使えば大体OKなようだ。せっかくiPad,iPodがあるのだからジャケット画像も欲しいよねという希望に応えるソリューションが既に存在していた、しかもフリーで。
  • 専用NASの準備と運用が面倒くさそう(ACアダプターがうざいとかも含む)
    →特に改善があるわけではないが相対的に価値が高まった。老化かな。エントリー機はかなり値下がったし。音楽用ではない用途で少し使ってて、使い慣れてきたというのもある。
  • 過去の経験では、不定期に音飛びが起こったりどうにも不安定
    →小生の環境ではMac Mini 2012年モデルは安定している
  • iTunesの再生音質に納得がいかない
    →Amarra以外にもいくつか種類があることが判明。しかもAmarraも値下がっててイイ感じ
  • HDDが破損したときにショックデカいんじゃないの
    →複数台のディスクを搭載するNASには標準装備のRAID1を使用して保険、今後さらにUSB外付けバックアップか。iTunesのライブラリファイル(.xml)もコピー忘れずに

上記を補って余りある(?)メリット

  • どう考えても主流。ヲタは主流に逆らいがちだけど...。
  • iTunesより優れた再生管理環境はそうそう現れないだろう(でも3年後はどうなってるかな)
  • 音質は別に悪くない、というかAmarra等の併用でかなりイイ(高級CDプレーヤー持ってないので余計に)
  • ギャップレス再生が普通に出来る
  • CDなら2枚組3枚組となっているものが通しで再生出来る(ファイル結合複製とか不自然な操作は原則不要)
  • 大量に曲を貯めれば、シャッフル再生は楽しかろう(中途半端な量だと興醒めだがw)
  • 一応省スペース。Audio I/FやNASや外付け光学ドライブ、ACアダプターなどを考えると嵩張るが、コンピュータを無くすことはあり得ないため。
  • アナログ盤を録音したものも一応区別なく管理できる(それでもいろいろ面倒だが他の手法よりはマシだ)

そういうわけで、この件については単に新しい機材を買いたい(リプレースしたい)というマニア思考だけでは済まなくて、在り方が変わってしまう所が"面倒"だった。レコード盤がCDになり、カセットテープがDATやMDになり、MDがCD-Rになり、ってのとは根本的に違う(ソノシートやレーザーディスクも違うよ)。

結局オーディオ的観点以前にNASの使い勝手とその運用方法が肝だ、ということを改めて認識しつつ作業を進める必要がある。

2013/02/08

パワード局面

いろいろ考えを巡らした結果、今回新たにmusikelectronic geithain gmbh(ムジーク エレクトロニク ガイザイン)のRL904を導入した。当然思い切りますたいろいろ...。

この長いメーカー名は略称だとムジーク,Musik,MEGとか呼ばれている。見た目が変わってる。ウーファーとツィーターが同軸的配置になっているところが大変興味深し。

どうもスピーカーはパワード型とパッシブ型を交互に買っていることが多く、今回もまたそのパターンになった。パワードはオーディオマニアには昔から人気がないみたいなんですけど、小生はその合理的さに惹かれます。スピーカーケーブルを考えることがイヤなのだ。長くなるとあからさまに音悪くなるし、製品によって音変わり過ぎるし、端子に強く締め付けるのが面倒とか。
で、パワードをしばらく使っていると頭打ち感を感じてしまい、かといってATCみたいな価格帯にはジャンプできなくて、少しレベルが上のパッシブを買う→アンプは小さいものを買いがちなため物足りなさを感じる→ケーブル交換とかでお茶を濁そうとするがそれはそれで金とストレスがかかる→結局アンプはどうしても"デカい""高い""電気食う"の世界になってしまう→そんな金額ならちょっとイイパワードのが省スペースだしアンプの悩みが無いし良いんでないの
というようなことを数年周期で繰り返して今ここまで来た。だったらオーディオに凝るようなことすんなよっていうのは時々思うけどなかなか... 最近流行のヘッドフォンでイイじゃんっていうのもあるけど、ヘッドフォン全然興味ないんだよなぁ


RL904の音は、今までになく感動的だ(ドラマチックということではなくて過不足無く、モヤモヤせずに音が出ている感じが)。"モニター"だから云々、といった予備知識的フィルターを適用してなんか理由付けをする必要も今のところ無し。パサパサとかガッツンガッツンではなくて透き通り適度に湿気もあるけど実は低音はかなり多く出ていて、エッジが効きすぎて疲れるということも無く、モニターにしちゃ音が気持ちよすぎるっていうか、モニターの定義ってそもそもなんだよということか。
音が左右にバーっと広がる感じは無いが、上下や奥行感はある。過去、はっきり認識してたわけではないが音質的に何となく気に入らなかったポイントが大体クリアされているように感じる。
特に驚いたのが、オーディオ的物差しでは音質が最悪の部類に入るであろう、デトロイトテクノがこれで聴くとなぜかやたらカッコいい。これはATC+Cerenateでは全然ダメだった。あまり聴かなくなってたけど急激に聴き返し大会だこりゃ。テクノが全般的にイイってのは期待してなかったけど嬉しい。
これはぜひ長い付き合いをして行きたい。

2013/02/07

一旦?撤収

スピーカーとアンプの話でございますが

いろいろやってみたけれど、結論としてはATC SCM19とFIDELIX Cerenateはさようならした。ATCはまたいつか使いたい!が、そのときは必ずやパワード型に!

アンプ食いとかアンプ泣かせとか鳴らしにくいとかいろいろ言われるATCのとくに密閉型パッシブスピーカーSCM19、それは間違いなかった。体感では20~30万円台のいくつかのアンプは厳しかった。語弊があるけど多分50~100万の世界なんだろうなぁ。納得できるレベルで最低価格ラインだと実は、ぃゃ、やはりというべきか、ATC P1ではなかろうかという気がする(願望込み)。 こうでない"正解"はどこかにあるかもしれないし、上手く鳴らしてる人は居るだろうけどおれはもう一旦区切りつけないとダメだという判断しかできなかった。飽きたというよりは持て余した。異様に高い壁が現れたが越えられるだけの力が無く、そもそも越えなければならない理由もなかったという感じ。

安価なアンプで例外的存在としては、これも各所で言われてるけどBEHRINGER A500のバイアンプ。これは値段を考えればアリだった。この次が感覚的にはもう50万クラスかよ〜...というぼやきなわけです。
A500なら安いから4台体制(バイアンプじゃなくてニバイアンプwというかネットワーク付けっぱーマルチアンプというか)を試す価値はありそうだったが、2台でも相当に大音量出さないと心地よくなくて、夜中に音出してたらやっぱり近所から苦情が来ちゃったし(汗)、4台は試してないです。


CERENATE(リモートセンシング必須)は音質は良くて、これは素晴らしいと思ってたけどある程度の音量になると空冷ファン(結構うるさいし、不安な音)が断続的に回ってしまい、正直キビシイ点があった。違うスピーカーだったらこうはならなかっただろうけど。
う〜む なかなかうまくいかない...。


いつかATCを再び買うときがあるならば、SCM20ASLT(アクティブ)だろうか。国内販売価格を聞いたことがあるがすっげー高い。ちょっと前の円高時はイギリス価格の2倍まではいかないが1.5倍以上はあった。今だと随分円安になっちゃったし、送料なども考えるともし変化無しだとすると妥当な範囲なのかもしれない(ただしエレクトリのサイトには載ってないので円相場に比例してこっそり上がってる可能性はあるだろう)、だけどこのままの感じだと縁は無さそう(笑)

#こういうものは100V仕様=受注生産だから高い高いと言っても致し方ない面もありそうだけどさ...
ちなみにSCM20SLT(パッシブ)とアクティブ型の価格差は50〜60万位なのだが、内蔵アンプのくせにこの価格差は何なんだよ!という、はじめに思った疑問については、前述の状況を経てからは必ずしも疑問ではなくなってきた。アクティブの内蔵アンプはバイアンプなので実質4台買っていることになるし、役不足/力不足の概念は一応存在しないはずだし、で。



2013/02/04

シチーポップ

かせきさいだぁ "ミスターシティーポップ 〜 冬へ!"
@原宿アストロホール
ゲスト:カジヒデキ
スペシャルゲスト:EPO

良かったっす。肩肘張らなすぎるがダレすぎない(?)絶妙な感じはかせきさいだぁおじさん巧い。なんかはやくも次のアルバム制作中ってことでちょっと期待します。

カジヒデキはものすごく長いことお目にかかっていないわけだが、まったく変わってないのはすごい。どーなっているんだボーダー。あとやっぱりデカい。
途中、かせきさいだぁが完全に去ってカジヒデキ&ハグトーンズでしばらく演る形式だった。このときの名称はカジヒデキ&ハグトーンズではなくて"デンジャラスゾーン"という呼称に変化するらしい。

ハグトーンズっていうバンドがまたいい具合なんです。惜しむらくはちょっとPAの音がイマイチだったと思いますけど(CDの出来が良かったので)、なんかすごい雰囲気よかったから全体的には大変満足しやした。ビールも冷えていたし。

EPOさんとかせきさいだぁのトークが普通にイイのが可笑しい。どちらかというとおもしろおかしい方向に持って行こうとするかせきさいだぁと、ピュアなマジレスのEPOで、なんか最終的に噛み合う感じの。

っていうかかせきさいだぁの立ち位置がもうよくわからない。ラップみたいでラップじゃね〜よ それは何かとたずねたらぁ〜 おしえな〜いってな感じ

最後は"Down Town"ですよ。山の手!

意外と普通の街より寂しさが漂う夜の原宿