2016/08/19

Technocraft Audiodesign MODEL45 II TUBE XLR

音楽CDって全然売れてないとは思うが、個人的にはなんだかんだでCDを再び買い出している。理由はダウンロードより大半は安い・CDで問題無いと感じられる機器構成になった(後述)・価値観の小変更が起きたから。
同価格同仕様でハイレゾダウンロード版が存在する場合はそれを買うことにしているが、残念ながらそのケースは少ない。ハイレゾ否定派ではないのにこうなってしまう。ちょっと値段高すぎやしませんかね日本のハイレゾ。bandcampとかbleepなんかはCD品質のままがほとんどだけどCDより安いので、こういう場合は迷うことなくダウンロードを買うけども。

今までもハイレゾだけ買ってたわけではなかったので、変わらないといえば変わらないが、精神衛生面が少し変わった。今まで、同一内容でハイレゾと非ハイレゾが両方発売されている場合に後者を買うのは価格差があるとはいえオーディオ趣味的に"ちょっと損した"気になっていたのだが、そう思わなくなった。CDで全然問題なしという感じ。これは、テクノクラフトオーディオデザインの製品によって起きた。

現在のCD再生用機器:
  • トランスポーター:Sound Warrior SWD-CT10
  • DAコンバーター:Technocraft Audiodesign MODEL45 II TUBE XLR
  • クロック:Sound Warrior SWD-CL10OCX
  • トランスポート用電源:FIDELIX ACアダプター電源
(写真を撮るために置いただけで普段ターンテーブルカバーには乗せていない)

重要なのはTechnocraft Audiodesign MODEL45 II TUBE XLRで、あとは特にコレでなければということはない。このメーカーは試聴機を貸してくれるのでwebを見て気になったら試すのがベスト。何年か前から存在は知っていたが、いくらwebを見ても主張が理解できず、他のメーカーでも同じような言葉を見かけるし、検索しても全然ヒットしないし、超マイナーだし、などなどで及び腰になっていたが、ブログも遡って見つつ何回か試聴もすれば「ああっもしかしてコレのことかな?」という程度になり、そのあとは何だか色々思うところが出てきて買ってみた。
このメーカーが言っていることは多分、
  • 音の良し悪しの判断基準は、音色や周波数帯域や特性で捉えるよりも、もっと良い方法がある。(今の主流が、無意識にその方向になっていそうなのが厄介)
  • その具体的ソリューションはグラウンドアイソレーションである。
ということだと思う(違うかもしれないので気になる人はweb見て各々判断してください)。
普通は、このあたりのことは広範囲にフワッとしていて、結局「好みの問題」ってことで収束すると思う。その中で比較的に言葉で説明しやすく、実際に聞いても変化を聴き取れるのが音色や周波数帯域・特性・価格などではなかろうか。しかしベースがフワッとしている以上、共通認識には限界があるし、好みの問題だと言われるとその先は無いし、そもそも高額すぎて買えないものにケチつけるのって変だし、安価なものと高価なものが並んでいて安価な方「が」(「で」ではなく)いいって言い切ることは中々難しいし、そこに提灯記事が混ざってきて...(あぁ趣味として斜陽感ありあり...)みたいな感じ。
この「好みの問題」領域に対してもう少し深入りして分析してやろうじゃないかというのがこのメーカーではないだろうか。「好み」とされている領域には、実は好みとして一緒くたにしない方がいい、技術的に迫れる部分が存在しているのだが、商売の都合もあるし触れずにおこう、とか、又は悪意ではなく純粋にそもそもその提案の意味がわからない、とか、そういう感じではないだろうか。(違うかもしれないので気になる人はweb見て各々判断してください)

おそらく、このメーカーのように明示はしていないからモヤモヤするものの、同じような思想と技術を持っているメーカーは他にもあるのではないか。ガレージメーカーは特にありそうな気がするがどうなんだろう。いや、あって欲しい。

真空管12AU7とマイナー?なICを使ったDACで、やはり12AU7らしい音がしますね、PCM16bit/96kHzまでの対応、DSD非対応、ACアダプターがスイッチング電源なのが惜しい、的な説明だと説明になってない、そんな感じ。かといって音楽に宿る生命力が削がれることなく、かつグランカッサではデリカシーの高さが...みたいなんじゃ余計怪しいわ!ってな感じ。そのどちらにも立ってないと思う。どちらかに立てて判断しようとすれば出来るわけで、そこをどう捉えますかね、というところ。
詳細は書かないけど一時期これの5倍位の価格のDACを使っていたこともあるけど(今思えば勇み足だった)、正直あまり変わらないというか、当然音に違いはあるものの少なくとも価格差に納得はできない状態ではあった。価値観がしっくりくれば、相当な価格のところまで対抗しうるクオリティがあると思う。
雑誌「MJ 無線と実験」には時々レビューが掲載されているが、あの評論に関しては結果的に違和感を感じないのはさすがプロの仕事...。

そんなこんなで説明になってなさそうだがまとまらないのでこの辺で一旦止めるとして、これでCDないしはPCからCDクオリティの音源を流すと、よく聴こえてしまい、殊更高額なハイレゾに傾倒する必要を感じなくなった次第。ハイレゾが嫌だとかダメだということではなくて、安価に買える方のメディアで満足感を得られるようになった。
問題なのはそのスペックではなく、音源の製造プロセス(録音・マスタリングなど)の方なのは間違いない。最新デジタル・リマスターってかえって不安になる...

あ、ちなみにこのメーカー(東京の"オーデザ"とは無関係の京都の会社)は納期2ヶ月以上かかるのでその点はご留意を(試聴してるだけにこの間非常に待ち遠しいのだが、少し忘れかかった)。




2 件のコメント:

  1. はじめまして。こちらのブログを拝見しましてテクノクラフトオーディオデザインのDACに興味を持ち、中古ではありますがmodel45(無印)を入手しました。
    確かにCDで満足できる音が出てきて驚いております。
    今まで倍くらいの値段のDACを使用してしましたが、model45に比較すると高域の頭が潰れているように感じてしまいます。
    めったにレビューのない製品の感想を書いてくださってありがとうございます。
    非常に満足して音楽に浸っています。
    問題は新型、model45Ⅱが既に欲しくなっていることです。^_^

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  2. コメントありがとうございます。model45無印の方は聴いたことがないのですが、同様の印象をお持ちになっているようで良かったです。試聴機が借りられるはずですので、model45IIをお試しいただくと良いと思います。また、DAC以降の下流がグラウンドアイソレーション&バランス伝送になるとさらにすごいです。関係者ではありませんがこのメーカーは要注目だと思っています。

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