2015/07/21

意識の流れ

鈴木理策写真展「意識の流れ」@東京オペラシティアートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/exh178/
初めは丸亀の猪熊弦一郎現代美術館(ここは結構イイものをやってるのだがちょっと気軽に行ける距離ではない...)で開催されていて、そのあと東京に来るってことで、待っていたかのように初日に行った。
雨も断続的に降ってたし、すごい湿度で新宿から初台まで歩いてたらちょっと体に悪い感じだったが中に入ったらスーッと引き込まれてそういうことを一時的に忘れた。いや、空いててエアコンがよく効いていたし...。

いや、でもこの展示はちょっともう一回行っておきたい。図録も買ったけどこれは大きいサイズで見ないと。写真集も買おうかなぁと思ったが、多分もう1回見に行った方がイイだろう。写真を見てるけど写真として見ていない、ような感じが良い。これはいわゆる写真展なのか!?というところに立てている。

2015/07/20

青いLEDはあまり好きではないけども

改めて、今一番信用できる音声媒体(笑)のアナログレコードの機材強化ネタ。
ターンテーブル:Pioneer PLX-1000
ターンテーブルシート:Sunshine STS-2
トーンアーム:ViV Laboratory Rigid Float/Ha
カートリッジ:DS Audio DS001 (光電式)
レコードスタビライザー:Sunshine S4S

一気にこうしたのではなくてここに来るのに半年以上かかったというか、これを目指していたわけではなかったが...

これ、音が良い意味でアナログ感なし。良い意味ってなんだよってことになるが、MM,MCだとよくある、アース線つけても微妙に感じるハム音らしきものとか、ゲイン高いが故のハウリングしそうなギリギリの感じが、これらには感じられない。RigidFloatにMCカートリッジでもかなりその感じは軽減されるのだが、DS001は完全に別物。別物すぎて同列に並べて語ろうとしてもあまり意味がないかもしれない。
音自体は上記のようなアナログ臭い感じがないところに、これまたあまり特徴がないというか何のヒネリもなくスーッと出てきてしまう感じ。熱いとか濃いとか滑らかとか清らかとかの言葉が出てこない。なんだかよくわからないがとにかく問題がない感じ(笑)。今塩ビ板トレースしてます!ってだけ、それが凄い。
あと製品にはメーカーの人直筆の手紙が入っていたりする。嬉しいというか、なんかこちらが恐縮する。

PLX-1000はなんとなくTechnics SL-1200mk4から買い換えてしまったが、触った感じの剛性が高くなってる。コンコンと筐体を軽く叩いても響きが少ない。SL-1200系だとStart/Stopボタンを勢い良く押すとそれだけでその振動がスピーカーから出てしまうけど、そういうことがない。でも考えようによっては響きが多い方が良いのかな?ピッチスライダーのあたりも丈夫そうだし、電源ケーブルが普通のIECインレットタイプが使えるし、実質的にSL-1200mk7ということで良いと思う。製品本体と関係ないが、PLX-1000は段ボール箱が無駄にでかいのが良くない。SL-1200系の段ボールは極限まで梱包サイズを減らしていて今思えばちょっと芸術的ですらある、と思った。

DS001はLEDが青いが、上位機種にDS-W1というすごい金額のものがあるが、それはLEDが赤い。Technics SL-1200系だとLEDが赤いからそっちの方が見た目がマッチして良いのでは...なんて。PLX-1000が青でよかったというか、DS001が青でよかったというか...。


PLX-1000とRigid Floatの水平出しと、アーム高さ調整は思ったよりシビア。SL-1200系単体だと多少斜めってても大して問題ないが、その感じでいると全然ダメ。オーディオマニア的に普通のことやってればいいんだけど、改めて思った。
Rigid Floatの嵩上げ用の台としてSunshine S4やMg Spencerを適当に重ねてるけど、直径がギリギリすぎて危ないし、微妙に高さが合わないしで、硬い木とかで作成した方がよさそう。

2015/07/08

そもそも向き合い方が

Apple Music、とりあえず使ってみておりますが、なんか提示されるプレイリストなりおすすめが悪くない...とても良いのかどうかはよくわからないものの、この「全然悪くない」感じは、月額980円には十分値する。
これらのプレイリストは機械的な抽出だけではなくて人の目が入っているそうで、そのへんが納得するポイントか。キュレーションですかキュレーション。
AWAとか国内の同型?サービスはまだ試してないけど良い勝負なんですかね。

音質があまり良くないけど、こういうシステムでこの無尽蔵かつ自由(適当に使える)なものを提示されちゃうとそれはひとまず棚上げできてしまうなぁ...。いやこれはここ最近の気分と相まっているだけで違うのかな、まだ良くわからないが。でもこの音質で不満を持たないような環境に持って行った方が得策と思う。別にものすごく悪いと言っているわけではないし。

一応、好き好んでCDなりレコードを買って、好き好んで機材を無駄にオーバースペック方向で更新(笑)してきた従来の自分のやり方の変更を余儀なくされるっちゅう感じだ。あぁどうしようどうしたらいいんだ。

CDはもういいとして、これハイレゾ音源ダウンロード販売の立ち位置すら微妙になってくるか!? 今でいうSACDのポジションで低いところで落ち着いたりするんじゃないの...。いいやつがハイレゾで出たら割と買う方の人種なので無くなってほしくないけど。右肩上がりで普及していくとはちょっと思えなくなった。

残るのはこれとアナログレコード、それもそこそこ聞ければ良いってとこに落ち着くかな...。アナログは同じ耳で聴くという行為だとはいえ、もう全然別種のものだとはっきり認識してしまう。あれは物理的にぐるぐる回っているのを視認して、そこの空気や埃も巻き込んで鳴ってる環境を含めて良いので同列に比較しようがないというのを改めて感じる。
海外でアナログの売り上げが伸びているという件は、すでにSpotifyなどが普及していたが故に、同じことなのかもしれない? ストリーミングの対極の安心感・保険みたいなものとか。ストリーミングはいつサービスが無くなるか分からない、またはユーザー側のネット環境の事情で聞けなくなるというリスク?があるでしょうし。数年は無いにしても、みんな慣れきった後にいきなりなんらかの事情でストンと無くなったりとかするかも、その頃はCDがもう売ってない、なんて考えると余計アナログ。
(アナログ持ってない人はこれが単純にCDに置き換わるのか、別種の考えなのかは気になる)

今までも同じようなことはうっすら思っていたわけだけど、なんだか聴くまでの動線が一気に変わっちゃうせいか、改めて何やってんだ俺ってところを考えてしまう。