2013/05/29

faVS!! vol.2

クラムボンのライブ faVS!! vol.2 @東京グローブ座

4日間のうちの2日目です。ゲストはOKAMOTO'S。

途中まで一体どうなってるんだと思ってばかりだったが、個人的な印象としてはクラムボンのライブとしては近年稀に見る音質の悪さ!(笑) 野外より悪かったわ。クラムボンのCDで例えると"3 Peace 2"を聴いた後に"ドラマチック"を聴くと非常に残念な感じになるけどそんな感じ。

直近で観たクラムボンが先月のOYAIDE ELECTRIC LIVE@Liquidroom だったから余計に差が激しいってのはあったと思うけど、シッカシそれにしても酷かった。場所が音楽用途ではない劇場で超デッド空間だったとかいろいろ事情はあるのかもしれない。あ、TUNAMI TerzoとかBlack Mamba-αとかそういう問題じゃなくて。
PAのオペレーション(なのか?それとも空間の性質?)がなんか変だったのは気のせいだろうか。明らかにボリューム下げちゃってない?みたいな、ガツんと盛り上がるところで何か制限掛かってるような気持ち悪い感じが随所に見受けられたように思う。

多分こういうの、演奏側も意識してたのではなかろうか?"バイタルサイン"とか激し目の曲ばかりを連続して演ってたしエフェクト強く掛けていたしで、最近では珍しいセットだったと思う。座って聴かせる系の曲は全然なかった。(LOVER ALBUM 2 の"U&I"と"幸せ願う彼方から"はさすがに演ったけど)
初日行ってないのでそもそも全然的外れなこと言ってるかもしれないけど

これでチケット代6825円(税込)って高けぇーよくそー、って大分後まで思わざるを得なかったんだけど最後のOKAMOTO'Sとのセッションがすげー良かったのと、そこら辺で耳がなれてきたのもあってなんとか持ち直してきた。
セッションはOKAMOTO'Sと混ざって7人でロングバージョンの"シカゴ"を演ってた。OKAMOTO'Sって初めて観聴きしたけどベースが良い。シカゴのベースがOKAMOTO'Sなのはかっこ良かった。彼らの持ち歌のときにはちとベースが持ち腐れっぽい感じしたけど(失礼)、最後は良かった。

2013/05/23

24bit願う此方から

事前情報が無かったと思う、5月22日当日発表っぽいんだけどクラムボン新作アルバム 「LOVER ALBUM 2」が通常のCDの他に24bit/96kHz版も販売。しかもオトトイとe-onkyoの2店で販売。

えーっ、CD予約しちゃったよーと一瞬ムカついたのだが、4曲のみなので15曲入りのCDの存在価値は当然アリなのでまぁよかったっていうかなんていうか。
おれはさっきオトトイでダウンロードしますた。
クラムボン LOVER ALBUM 2(24bit/96kHz) OTOTOY

e-onkyoは利用したこと無いんですけど画面の表記が「クラムボン[演奏]」と"[演奏]"とわざわざ付いているのが面白い。クラシック楽曲方面的には欠かせないフォーマットだろうけども。Led Zeppelin[演奏]とか東京ザヴィヌルバッハ[演奏]とかなってるの見ると、いやぁとても正しいけどなんか面白い。





夜なんで特に大音量でもなくとりあえずCDとダウンロード両方聴いてますけど、ゃーやっぱ24bit/96kHzは良い。Desire-情熱-(中森明菜カバー)においては大ちゃんのキックとスネアが全然違う。16bit/44.1kHz(CD)はいろいろ調整をしてそれなりにイイところに持って行ってるのだろうなぁという察しがつきそうな音なんですが24/96はそういう加工無しに素で良い、スタート地点の違いがもうどうしようもない感じだってのは何回聴いても思ってしまう。
この感じは様々なところで似ているものがあり、軽自動車で100km/h位出すのと3000ccくらいのやつで100km/h出すのとの違いとか、畑隣接の野菜直売所と都会のスーパーの野菜の違いとか、いろんなものに似ていると思う。
16/44.1は鳴らしているときに音の出せる枠の小ささが見えてしまう(頑張っているけどもうその枠にがんがんブチ当たってて突き抜けることが出来ない)が、24/96の方は今のところまだそういう感覚はなく、突き抜けられている(枠が見えない)感じがする。同一の録音でフォーマットだけが違う場合、確実にどうしようもない。

ってこれ今回の作品自体に不満を述べているわけではないです。CD規格はとっとと衰退して24bit/96kHzがデフォルトになって欲しいわけです(笑)

なんかCD最後の曲であるFOUR IN THE MORNING (Little Creatures)、この並び方がクラムボンっぽい?説明できないけど...。ここでクラムボン的な体裁が整う感じがする。ウーム自分でなに言ってんだかわからないな...


カバーのカバー感の無さとクラムボン感の強さはホント矢野顕子状態だわ。もうなんでこうなっちゃうんだろう(いい意味)。
なんかアニソンという独特の括り?(おれそこら辺素で知らないのでアレだけど)を警戒?意識?している節は昨日までの情報やインタビュー記事なんかでよく見るけど、全く聴いてる側としてそういうフィルターみたいなのはないですねこれは。言われないとわからない、いや、そこまで言われても全然わからない。
「幸せ願う彼方から」なぞすげー良い(↑ビデオクリップを見たらさらに強し。曲だけで特別ピンと来なかった場合は動画を一度観てみてください)。らき☆すたっていう名前だけ聞いたことあるアニメの曲だそうですけど(あと埼玉の鷲宮がこれで町興しになったというニュースは知ってる)、それがどうというところに特に思考がなくてもいいのかなと。逆にこれでそのアニメに興味を持ったらそれはそれで良いだろうけど、そこはとくにこのCDとは関係のない話なのではないか、というようなフラットさ、自然さがあると思う。

それより今Wikipediaでらき☆すたを見て驚いたのは登場人物に「つかさ」っていうキャラクターが居るようだ(笑) えっ おれそっちで繋がるのかよ〜

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追記
何も意識せずに24bit,96kHz (24/96)って書いてたけど あれ、48kHzじゃないんじゃん、96kHzじゃないか何気に。。。
というのは2010年に発売されたアルバム「2010」がOTOTOYで24bit,48kHzで販売されていたので、それと同じ形で今回は手慣れた感アリアリで販売っすね、と勝手に思ってたら違ったわ。クラムボン初の96kHzかこれ。iPodは非対応だけどステレオセットでの再生ならば特に48も96も意識が無いので全然気づかなかった...。

2013/05/13

えん。

クラムボンのドキュメント映画『えん。』を観に行った@シネマート新宿

05/12(日)だけ舞台挨拶付きだってんで行ったけど、正直言って昨年実物を観てるし、特に期待してなかった(数日前にあれ、チケット売り切れてないじゃんというだけで買った)けど、途中から舞台挨拶が終演後にあるということを忘れたくらい良かった。
映画を見た後の感覚(読後感、じゃなくて観賞後感か)が、よみうりランドに限らずクラムボンのライブに行った後ととても良く似ていた。
あぁ〜スゲー良かった、気持ちよく帰れるなーこれはー、、、っとと、この後挨拶じゃねーかよオイオイ ってな感じ

この挨拶が結構グダグダしていたけど、映画の続きを観ているような感じがした(映画がグダグダしているという意味ではない)。

シネマート新宿は非常に音が良かった。これは今回の気持ちよさに強く影響したはずだ。音が悪かったらこうはなっていなかっただろう。

今回観たからDVDは買わなくていいかなぁと最初は目論んでいたけど、やっぱ買っとくか。Blu-rayとか配信とかでさらに高画質・高音質だと良いと思うけどなぜかDVDというのが唯一惜しまれる点か。あ、これ質問すれば良かった。
映画館でDVDを流してるわけないし、映画館クオリティのマスターは存在するだろうに勿体ない。

DVD買うからまぁ観なくていいっしょ、でもちょっと気になるかも...と迷っている人が居たらこの場所で観といた方が良いと思います。

参考画像:
https://twitter.com/micromicrophone/status/333586223123816450/photo/1

http://columbia.jp/clammbon/



クラムボンのドキュメントDVDというと以前に『たゆたう』というのが出ているけど、アレも確か渋谷かどっかの上映会に行った気がするけど、あれとはまた違う。まー時代が違うし撮ってる人が違うしなのでどっちが良し悪しという話でもないけど。


ミト氏の話のとおりで、Wikipediaに載ってるけどよみうりランド内のオープンシアターEASTは既に閉鎖されていた。野音を越えたような気がするこの場所でしばらくの間、毎年演るといいのにと思っていたけど全然そんな状態じゃなかったんですね...





2013/05/10

実存と構造と生命体

5月5日はヤン富田コンサート 「実存と構造と生命体」@アサヒアートスクエア 行きました。(昼の部)


あーっ ぶつかる〜(笑)



今回は入れ替えで二部構成だったので時間が少なめで、過去数回観たのとは若干毛色が異なっていたように思う。ミュージックとアートの境目に立つ感じ?は変わらない。
冒頭で、飛行機のファーストクラスとエコノミークラスを表現した、微妙な音の違いを説明というか雑談的に紹介していたんですがこれが今回一番印象的だった。そーなんだよそーいうことなんだよ、微妙だけど微妙じゃないんだよこれぞAudio Science。とか書いたところで何がなんだかアレですが。

たまたまアップで撮れてしまったけど、とてもDIY感溢れるこちらのモニターセット。これドンキやホームセンターでよく売ってる小さい液晶じゃないですか。
ヘッドフォンはKOSS? ASHIDAVOXですかね。ケースの下側にはRoland SP-404と思しきものも見える。時々ループのビート音を鳴らすときがあるけどここから送出しているようだ。そのループの音が、メインの配線ぐちゃぐちゃの機械と音質が全然違っててすごくスカスカの安っぽい音なんだけどアレは意図的なんだろうか。

Eventideのラックマウント型エフェクターが見える。サンプリングではない(はず)のこちら側の配線ぐちゃぐちゃセットの音は好きなのだ。ノイズ音と言ってしまうには勿体ない、厚くシンセサイズされたいい音だ。(ノイズ音と言ってしまうようなタイプの人はそもそも観に来ないはずだが)

夜明け前か

バッファロー、DSD配信対応のオーディオ用NASを開発
'13年内に製品発売へ。DLNA上でDSD配信
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20130508_598465.html
えーっメルコがーっ!?(いつまでメルコ言ってんだよ でもまだメルコって言っちゃう人少なくないと思うけどどうでしょ)というよりも、こういう発表が出たということはですよ、PioneerはそろそろN-50,N-30の後継を出すのではなかろうかという期待をせずにはいられない。DSDとPCM両対応版で。まさかSforzatoだけなんてあるわけ無いだろう。Yamaha,Marantz,Onkyoも期待したい。SONYはどうなんだよSONYは(他メーカーに比べて期待度相当低し...)。

とりあえずPCオーディオ・ネットワークオーディオ(PCM)については齧りだしたが、DSDが絡んでくる部分はそろそろ展開が出てきそうでますます様子見モード...。

2013/05/01

ヌケた

60th Anniversary Oyaide Electric Live @Liquidroom
SOIL & "PIMP" Sessions,toe,クラムボン

これは、どう考えても行かないわけにはいかないということで、本当にチケットが買えて良かった(ぴあとかで買えなくて、追加放出販売?で辛うじて買えた...)。

細かいことは眠いので端折りますけど全体的に、音ヌケが良すぎてなんか可笑しいくらいだった。多分この音質、設備常設のアンプやかスピーカー側がボトルネックになってたんじゃないだろうか?? 高音がシャリついてるか又はぎりぎりのところで、ケーブルの出力クオリティにスピーカーが対応しきれてなかったような気がした。
低音についてはかなりイケてて、全然耳が痛くならないし音に芯があるしでTUNAMI Terzoの効果抜群だったみたい。
無茶苦茶ギターかき鳴らしてるのにいちいち綺麗に分離してるから(笑)、本来は当たり前のことだろうだけどちょっと変な感じすらした。
白いマイクケーブルが見た目もインパクトあった。

SOILは観客煽りで社長(オヤイデの社長じゃなくてSOILの社長)が
社長「オヤ!」(マイクを観客に向ける)
観客「イデ!」
社長「オヤ!」(マイクを観客に向ける)
観客「イデ!」
社長「オヤ!」(マイクを観客に向ける)
観客「イデ!」
社長「オヤ!」(マイクを観客に向ける)
観客「イデ!」
ィエーーーーーーーー ズダダダダダダダダーーー
といった、オーディオ界でも想像だにしない衝撃的なコールwを軽やかにこなしていてグッと来ました(えっ)。
ぜひ、有楽町のオーディオショウなんかでやっていただきたいものですw

#最近のオヤイデ製品のヘッドフォン傾倒とか今日のライブもそうだけど、もうかなり意図的に対象年齢層を下げているというか、従来とは違う顧客層の取り込みをがんばっているなという感じ。従来の層だけではもうダメなんだろう、いろいろ...。今日の一件でオヤイデのシールド売れまくるといいっすね。

クラムボンは1曲目からナイトクルージングという普通無いスタートの仕方で、高音質さを確かめるべくこうしたのではないかと思った。
ミト氏が興奮しているせいか、それともあまりにも音ヌケが良すぎてスピードが合わないように聞こえるのかよくわからないが、演奏が若干乱れているっぽい所もあってなんかいちいち一音一音が面白い。
ダイスケ氏もそうだったけどドラム音が心地よすぎてずっと鳴らしてくれと思う。
郁子氏、声がいつもと違うというか、伸びがよく、細かい息遣い的なものまではっきりと聞こえてちょっとドキドキ。
中森明菜"Desire"カバーは今月のCD発売が大変楽しみであります。

最後のtoeもハイファイ感が十分発揮されており、アクションの激しさと音のきれいさがちょっと一致しないかのような贅沢な感じだった。

いずれも、ベースがもうちょっと腰に来る感じで鳴ってほしかったけど立ち位置とか音の方針によりますかね。(聴取位置はいつの間にかほぼど真ん中に立ってたけど、ベースの沈み込みが物足りないということからするとアレか、悪く言えばドンシャリだったってことなのかもしれない。かなり高品質なドンシャリではある)

この方向性、新しい潮流にならないかなと期待する。音源販売のハイレゾやDSDも良いけど、"ライブにおけるPAのハイファイ化"も非常に満足度が高く、こういうのが普通になってほしい。
(特異なことというほどではなくて、音を出すという意味では至極真っ当なことだと思いますが)

来場者に配られた平間至写真集CD付き。豪華豪華。緑のコードはすぐ横に転がっていたL/i15 OFCをただ撮っただけで、付属してたというわけではありません

先日組み立てたOyaide R1,SWO-DX-ULTIMOのコンセントを使用したタップ。脚はINS-BSをネジ止めしてみた。線はEE/F-S 2.0にしてます

全く電線に興味ない普通のお客さんが、全員オヤイデ電気のビニル袋を持って恵比寿を歩いているという異常事態。オヤイデ製品のカタログも入っていた(笑)


ここ何年か思っていることとして、オヤイデ製品は全部ではないにせよいろいろ買ってみたけど、「鮒に始まり鮒に終わる」と同じ感じで、最終的には「L/i 50に始まりL/i 50に終わる」になるかもしれない!?と思ったりしている。ノーマルL/i 50と青いL/i 50 OFCは刺激も無いが飽きもこない...。