2012/04/26

KOJO Aray mk2


光城精工(KOJO) Aray mk2を導入しました。クリーン電源とか電源コンディショナーなどと言われる機器です。いろいろ思い切ってます...。
"激変"って単語をネット上のオーディオ話で使用すると信憑性が下がる感じがありますが、このAray mk2に関しては激変と言いたい。言わせて~

クリーン電源にもいくつか方式があり、このArayはリジェネレート方式などといわれ、電気を機器内で生成しなおすタイプです。筐体のスリットから中身が少し見えますが、電源タップの類というよりは、アンプのようにみえます。解説はメーカーのHP見たほうがいいですね。

今まではフィルター式・トランス式の機器はいくつか使用したことはありますが、リジェネレート方式は初めてで、しかもArayは夢の60Hz出力! くそーっ西日本羨ましい!ってことで、安いもんでもないし本当に音が良くなるのか疑問だったんですが、良くなりやした。

(なんか写真が59.9Hzになってますが)

リジェネレート方式だと現行機種では他にPS AudioのPowerPlant 5(PowerPlant 10もあるけどデカい高いので対象外)が迷ったが、Arayは60Hz出力と冷却ファンがないのがよい。ただ、PowerPlantは電圧を調整できて例えば105Vとかを出せたり、消磁機能があったりするので、それのが都合がいい場面も多いでしょう。両方あるのがいいよなーやっぱ(笑)

それで、今まで使用していたものを外してこれにしたところ、ぉぇーっ とか思わず言ってのけぞってしまいましたが音の出方がもう全然変わってしまい、アンプやスピーカーを変えたかのようだ。
それって悪いことじゃないか?
という見方もできそうだが、じゃ元に戻すかー、とやってみると、ん~...これは戻れない...となる。
背後に埋もれていた知らない音が明らかにはっきり聞こえる。ディレイとかの音の消え際が全然違う。エロくなったとか熱くなったとかの方向ではない。もっと土台の部分が違う。水がきれいになったという感じに例えるのは余計おかしいだろうか。いい湧水と水道水では料理の味が変わるけどそういう感じで。料理自体の巧い下手とは別の話。

今後、どちらの音を自分の評価軸に据えるべきかと言ったらARAY経由の音だろうなぁ。電源環境が良好な場所だったら要らないのかもしれない。それはやってみないと分からないですね。

このなかには50Hzと60Hzの音の違いというのも含まれているが、ARAY有と無の違いしか比較できないのでそこだけ切り離してどうなのかはわからない。50Hzのが良いという人もいるのだろうか。しかし機器の性能より60Hzであることのほうが影響が大きいとした場合、西日本の人はデフォルトでそうなので、こんなに音が違うとなるとレビュー記事では問題になりそう?

よく聞く話として、リジェネレート式はある種のノイズが増えるとか、消費電力が高いとか、音が変化するように意図的に作っているとか、デメリットもそれなりにあるみたいですが、今のところメリットのほうがはるかに大きいのでそこが問題となる状況にはなっていない。

また不思議なことに、壁コンセントからARAYまでの電源ケーブルで音が左右される。再生成してるんだから関係ないだろーよーと言いたいですが全然関係あり。しかもよりによって他の機器より変化がわかりやすい。なんなんだこりゃ。ウチの場合はオヤイデの撚り線の某製品より藤倉CV-S3.5のほうがよい状況。後日また別のやつにしてみたい。

気に入らない点は、前面パネルがダサい。無駄に光沢で中途半端に段差があるしプラにメッキしたロータリースイッチ。こういうのはのっぺらぼう非光沢で背面の元栓スイッチみたいな素っ気ないやつで十分なんだけど。

しかしこんなに音が変わってしまうと、ラインケーブルや、ARAYから各機器へ繋ぐ電源ケーブルなどの評価も全部やり直しになる。今までイマイチだと思ったものが実は良い、またはその逆が起こる可能性は高い。しばらく使ってからじゃないと判らないことも多いと思うのでゆっくりいきます。
電源ケーブルにお金をかけている人でリジェネレート式を未体験の場合、一度これの使用有無を確認した方が良いと思う(いや、トランス式でもいいでしょう)。安い自作ケーブルしか買ってないけどそれでもそう思う。大して良くならないとか無い方がいいやという場合は相当に良い電源環境なのだろう。それが一番羨ましい。

6 件のコメント:

  1. うちは関西なんですが思いっきり変わりますよ。
    使用しているのはFURMANのAR-1215Jというトランス式の安定化電源です。
    時間軸において基礎の電圧が揺らいだりしている場合、ノイズフィルタを付けても揺らいだままシェイピングするだけなので全く意味がありません。
    逆に、コンセントから安定した電気が得られているなら安定器そのものにはあまり効果はなく、フィルタや絶縁回路の力で音が変わるといった塩梅になります。
    リジェネレート式はAC50/60Hzのみを出力するパワーアンプと言い換えられるので問題になるのは壁コンセントに向かってノイズを発する部分なのでしょう。ですので安定化電源配下にノイズループに関わる全ての機器を収めればケーブルで音はあまり変わらないのではないかと思います。
    音の変わり方の例えとしては、不安定な土台に置いたスピーカーの音としっかりしたそれに置いた音の差という感じでしょうか。

    返信削除
  2. >Bzkさま
    コメントありがとうございます。
    とくに3,4行目のところがピンときた感じがします。
    60Hzでもそういう部分に違いはないのですね。
    AR-1215Jは知りませんでしたがよさそうですね、ちょっと欲しくなってきました...。

    返信削除
  3. AR-1215Jはトランス式で波形はコンセントから取ったもののままなので、リジェネレート式の奇麗な波形を生み出すArayをお持ちなんですからわざわざ導入する意義はないと思いますよ。
    それにトランス自体のノイズフィルタとしての動作以外にノイズフィルタ機能は付いてませんし。
    安定化電源について、何かズルをしているという意見があるみたいですが電気の基礎部分として見ると電気代がちょっと上がる以外にデメリットはないと考えます。あいつの肌が奇麗なのは体にいいもの食ってるからだよずるいよって意見と変わらないと思います。

    返信削除
  4. ワケの分からないレスになってしまいすみません。Arayが非常に効果大なものですから、今後もう1つのコンセントにもこの手のものを取り付けた方が良さそうと考えていた所でして、しかしAray追加購入は資金や設置場所が厳しいのと、AR-1215Jは1Uの薄さが便利そうだと思った次第です。(何にしてもすぐには出来ないですが)

    返信削除
  5. なるほど、そういう理由だったんですね。ラックに積んで外に持ち運ぶこともできますし持っていて損はないと思います。
    少し気になったのでバラしてみたんですがトランスへ入る前にEMIフィルタがありました。ですのでノイズフィルタ機能は持っているということになります。前言撤回します。

    返信削除
  6. わざわざ分解までなさって情報をお教えいただきありがとうございます。この機種は今後の計画に入れたいとおもいます。

    返信削除