2011/11/15

mogami 2804が

フィデリックスの小型アナログアンプ セレナーテのスピーカーケーブルをどうしようかという話で、とりあえず最初はヨドバシで無難そうで安いという理由で買ったFOSTEX SFC103という銅線を使用しました。別にそれで悪くないんですけど、フィデリックス社はモガミ電線を推奨しているのと、リモートセンシングのケーブル作成もあるので、いろいろ買うときに一緒にMogami NEGLEX 2804を買ってみた。切り売りかつこの見た目からすると割と高価な線です。

で、こんなものを作成...。

モガミ電線のwebサイト(ちなみに製品と関係ないけど今時ではないページデザインがちょっとすごい)でも記載がある通り、あまりの細さ・硬さに驚く。なんなんだよこれはスピーカーケーブルじゃないだろうよ。。。と文句を言いながら切断したり被覆を除去したりしていると中身も驚きの構造で、芯線がなく、芯は硬い樹脂でそれに巻き付いて銅線があり、その外周にもう一巻き銅線がある。つまりホット・コールドの線がどちらも巻かれている。そして銅線の一本一本が髪の毛のように細い。すぐ切れる。

最初はこれをそのまま端子につけていた(スピーカーがバイアンプ端子かつジャンパーピン外しているので、ジャンパーを兼用するように長く露出して上下端子間を通して接続)が、ヘナヘナだし端子から付け外しをやるたびに髪の毛が抜けるかのようにポロポロしかねなくて不安だしでムカついてくる(笑)ので、やはりメーカーサイトにもあるように先端に針金のように別の線を継ぎ足すしかないようだ。どのような線材で継ぎ足すかというのはもしかすると重要なのかもしれないが、手持ちでOyaide PA-22の端切れが30cmくらいあったのでこれを分解して使った。継ぎ足し方は単なるハンダ付けだがベストなやり方が解らずダラダラと半田を流しまくってしまったがいまいちだったかも。スペードプラグとかバナナブラグでねじ止めのがやり直しも効くし無難かもしれない。

リモートセンシング(これ自体の解説はフィデリックス社のサイトを見てくださいね)のケーブルはKHDの同軸3D-2V。3D-2Vなら何でもいいみたいです。これは前述のPA-22を継ぎ足したところに強引に巻き付けてハンダ付け。外周に手持ちで使いどころが無いまま放置していたノイズビートテープの存在を思い出し、ココゾとばかりに気休めで巻き、その上からブチルゴムテープでぐるぐると。それでこのような酷い見た目のケーブルができました...。いやぁかっこ悪いわこれ。
しかも、これ作るのに6時間もかかった...。こんなもの1時間くらいでやりたい(本来やりたくない)のに不器用だ...。

あ、これはBTL接続用で作成し、2804のコールド側はどこにも繋がらず浮いている状態になっちゃいましたがこれは浮かせずにアンプのマイナス側端子(黒)にだけは繋いだ方がいいのかもしれない。ホット側だけを使ってる状態って2804のメリットを生かせていないかもしれない?

肝心の音は、SFC103でリモートセンシングなし状態よりは確実に良い。SFC103+リモートセンシング有はやっていないので不明。なんかATCから随分と透明な音が出ている、これすごいかもしれない。音が籠らないけどスカスカでもない。全体が明瞭になっている。とりあえず見た目の割にはいいということで(笑)

面倒くさいのであまりやりたくないけど、今後2804とSFC103以外の線材でも試してみたい。

2011/11/09

11月上旬

クラムボンライブ@国技館。枡席ってやつに初めて座った。緩い自主的なドレスコードがあって白い服を着ていったらほとんど全員白で壮観だった。昔AXか野音かで客の携帯電話を全員振りかざしてみたらエラいことになった(明るいなんてもんじゃない)ってのあったけどそんな感じ。座布団は投げなかった。今年最後のライブかな。



「新・港村」@新港ピア。アートイベントというかなんて言うんでしょこういうの。普通の企画展ではなくて個別の小さい表現者の長屋、って言う感じで最近流行してる形態。例えば「映画を観る」とか「絵画を鑑賞する」という行為と全く異なるスタイルで、つまんないと一言で言って終わっちゃう人も多いと思う。おれはといえば最高に素晴らしいとか面白いという感想も出にくいが、嫌いじゃない。"点"ではなくて"線"とか"面"の方向といえるだろうか。過程そのものが楽しいかどうか、というところ。いいなと思う感覚を見つけにいく感じでもあるか。客に能動性が求められる(客とは言えないかも。来訪者。)が、吸収することを要求されるわけでもない。なんかよくわかんないなぁと思うと、でもよくわかる人もいるんだろうね、って言う認識も同時に出てきてそれについて改めて納得する。とか。



偶然みなとみらいで花火を打ち上げていた。久々に横浜に行ったわけですが埋め立て地に巨大マンションとか得体の知れない建物がたくさん建っていた。どこまで増えるのか。

FIDELIX CERENATE

時間の流れの速さを自分で確認しているだけのブログでございます。。。

FIDELIX CAPRICEでなんか凄さを感じた(分析的にものが言えないですがこのサイズでこの音はヤバいだろってなことです)ため、同社のアンプ CERENATE を買った。この小ささでステレオアンプなので1台あれば左右スピーカーをつなげられるが、ケーブルの接続方法を変えることによりモノラルBTLアンプとしても使えるので、2台逝った。
今まで"モグラ"ことFlying Moleだったり、パワードモニターを転々としたりしてて、どうもセンターに大きなアンプが鎮座している様子は好きじゃなく、かつそのアンプは目立たないに越したことはない、元々置くところもないから小さいほうがいい、というあまりやる気のない考えが主だが、一応音質もセパレートのほうが良いといわれているので必ずしもマイナス路線でもなかろう、でもちょうどいい製品が無いなぁ、と長いこと思っていた所にCAPRICE経由で存在を知る。

えーっとそれでこのセレナーテ、"このサイズでこの音はヤバいだろ感"が、CAPRICEの3倍(当社比)くらいある。CAPRICEよりこっちのが驚いた。これ2009年の発売みたいだけどもっと早くから知っときゃよかった。

モグラとかそこら辺のあまり高くないパワードモニターってのは"ちゃんとした音"は勿論鳴るけど、ある時点で限界を感じてしまう。価格やサイズを考えたら全然イイけど、天井にガンガンぶつかって広がれない感覚があった。CERENATEは今のところそういう感じはしない。大型高価なアンプなら当たり前の話だろうけど、このサイズと10万円台前半という値段でこの性能は安いと思う。

スピーカーはATC SCM19で、昔ATC SCM7を使ってたけど非常に好みで、あ~やっぱATCに戻りたいなーと思っていてやっぱり戻るしかない。SCM7をもう一回買うか?いやSCM11だろ、19はちょっと持ち腐れでしょ、などとすごい迷ったけど思い切って19イク!(そして十返舎一九)。これ以上は無理。金が。

ATCのここら辺のやつはベースとドラムがとにかくイイ。熱くてクール。他にあまり言うことがない。低域がでかいとかそういうことじゃないんです(見かけの音量はバスレフ型とかより小さいくらいかもしれない)。 低能率アンプ泣かせと言われまくっている製品だけにCERENATEの片ch40Wじゃ心配、BTL接続なら80W、これならギリギリイケるんじゃ?ということでやってみたけど、ギリギリ感もなくBTLの効果は出てると思う。 BTLしない状態(片ch)または1台でステレオで鳴らすのよりも反応がよく、グイッと音が出る感じ。1台だとおとなしくて、悪くはないけどつまらない感じ(つまりギリギリかもしれない)。

SCM19は同時に比較したわけじゃないからアヤしいけどSCM7がそのまま大きくなって、その分だけ音の出方に余裕がある(だけ)と思う。大きさが違うと全然別モノ!?ということではなさそう。スピーカーはやはりATC以外あまり興味が出ない。夢の夢でいつか広大な部屋にSCM100とかのパワードタイプに、ってな感じで。
アンプはATC純正のP1は聴いてみたいけど、CERENATE2台での満足感は高い。消費電力もこっちは全然低いだろう。
あとCERENATEの売り(?)であるリモートセンシング、試し途中ですが音がシャキッとしてるかも。ユルくなくなってボリュームを上げたくなる。
とりあえずBTL用に作成したラインケーブルが、放ってあったありあわせのBELDEN1813Aで、違うやつにしてまたいろいろ試さないといけない。でもこの状態でも十分な感じがする。


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2011.12追記
BTL用のケーブルを変えてみた